職員へのパワハラ問題を受け、横浜市長を辞職した山中竹春(やまなか・たけはる)さん。
辞職から間もない2026年9月、出直しとなる横浜市長選挙への立候補を表明し、再び注目を集めています。
山中竹春さんといえば、政治家になる前はデータサイエンティストとして活躍していた、少し異色の経歴の持ち主です。
文系学部を卒業したあとに理系学部へ入り直すなど、経歴をたどってみると、かなりストイックな一面も見えてきました。
いったい、どのような人物なのでしょうか。
この記事では、山中竹春さんの経歴やプロフィール、性格が分かる5つのエピソード、横浜市長への再選の可能性についてまとめます。
山中竹春(前横浜市長)のwiki経歴プロフィール
まずは、山中竹春さんのプロフィールから見ていきましょう。
- 名前:山中竹春(やまなか たけはる)
- 生年月日:1972年9月27日
- 年齢:54歳(2026年10月現在)
- 出身地:埼玉県秩父市
- 出身高校:早稲田大学本庄高等学院
- 出身大学:早稲田大学政治経済学部経済学科、早稲田大学理工学部数学科
- 最終学歴:早稲田大学大学院理工学研究科修了
- 学位:博士(理学)
- 専門:データサイエンス、医療統計
- 前職:横浜市立大学医学部教授、同大学特命副学長など
- 所属:無所属
山中竹春さんは、早稲田大学政治経済学部を卒業したあと、同じ早稲田大学の理工学部数学科へ学士入学しています。
文系学部を卒業してから、あらためて理系の数学を本格的に学ぶという、かなり珍しい経歴ですよね。
その後は早稲田大学大学院理工学研究科へ進み、2003年には博士号を取得しました。
大学院修了後は、九州大学医学部附属病院の助手やアメリカ国立衛生研究所の研究員、国立がん研究センターの部長などを歴任。
横浜市立大学では、医学部教授や大学院データサイエンス研究科長、特命副学長などを務めました。
政治の世界へ進んだのは2021年です。
同年8月の横浜市長選挙へ無所属で立候補し、初当選。2025年8月の市長選挙でも66万3876票を獲得し、再選されました。
しかし、2026年には職員への言動をめぐる問題が起こり、同年9月7日付で市長を辞職しています。
山中竹春さんは自身の言動について謝罪し、「深く反省を続けていく」と述べました。この問題については、のちほど詳しく触れていきます。
研究者や大学教授から人口約380万人の横浜市のトップへ。改めて経歴を見ると、なかなか異色の人物であることが分かります。
山中竹春の性格が分かるエピソード5選!
前項で、珍しい経歴の持ち主であることが分かった山中竹春さん。
では、いったいどのようなお人柄なのでしょうか?
これまでの経歴や本人の発言、公の場での行動から、その考え方や性格がうかがえるエピソードを5つ紹介します。
①高校時代はラグビー部でチームワークを学んだ
山中竹春さんは、早稲田大学本庄高等学院時代にラグビー部へ所属していました。
本人のプロフィールでは、高校時代のラグビーを通して「チームワークと粘り強さを培った」と紹介されています。
ラグビーは、自分一人が目立てば勝てるスポーツではありません。
体を張りながらボールを仲間につなぎ、チーム全体で前へ進む競技です。華やかというより、泥くささが必要なスポーツともいえます。
高校時代に身につけた粘り強さが、その後の研究生活や政治活動にもつながっているのかもしれませんね。
②文系から理系へ進むほど探究心が強い
山中竹春さんは、早稲田大学政治経済学部で経済学を学んでいました。
しかし、経済の現場から出てくるデータを扱ううちに、統計や数理をもっと本格的に学びたいと考えるようになったそうです。
政治経済学部に在籍していたころから、数学科の授業に入り浸るほど夢中になっていたのだとか。
そして政治経済学部を卒業したあと、本当に理工学部数学科へ入り直しています。
「数学をもっと学びたい」と思うだけなら簡単ですが、大学を卒業してから別の学部へ進むのは、なかなかできることではありません。
興味を持ったことをそのままにせず、納得できるところまでとことん掘り下げる、かなり探究心の強い性格なのでしょう。
③海外の研究機関へ飛び込む行動力がある
大学院修了後、山中竹春さんは医療統計の道へ進みました。
2002年には渡米し、アメリカ国立衛生研究所の研究員として勤務しています。
その後も九州がんセンターや国立がん研究センターなどで、がん治療に関するデータ分析や研究に携わってきました。
経済学から数学、さらに医療統計へと、活躍する分野を次々に広げています。
未知の分野や海外の研究環境へ飛び込めるところを見ると、慎重に準備するだけでなく、必要だと思ったら実際に動ける行動派でもあるようです。
④データサイエンスの学部設立にも関わった
山中竹春さんは、横浜市立大学でデータサイエンス学部や大学院の設立にも携わっています。
データサイエンスが現在ほど一般的ではなかった時期から、その重要性に注目していたということですね。
横浜市立大学では医学部教授を務めるだけでなく、大学院データサイエンス研究科長や特命副学長なども歴任しました。
自分自身が研究するだけでなく、新しい分野を学べる環境づくりにまで関わっているところに、先を読む力やリーダーシップが表れています。
何もないところから新しい仕組みをつくるのは、相当なエネルギーが必要です。
山中竹春さんは、自分が必要だと思ったものを、実際の形にすることへのこだわりも強い人物なのでしょう。
⑤「伝える」よりも「伝わる」を大切にしている
山中竹春さんは市長時代のインタビューで、行政から市民へ情報を「伝える」だけでなく、きちんと「伝わっているか」を大切にしていると話していました。
発信する側が「説明したから終わり」と考えるのではなく、受け取る側が本当に理解できたかまで考えるということですね。
その考えから、横浜市では広報や報道、シティプロモーションを担う部署をまとめ、情報発信を強化する取り組みも進めました。
データを重視する人物というと、少し堅い印象もあります。
しかし、数字だけを見ているのではなく、その情報が市民にどう届くのかまで意識していたことが分かります。
ここまでのエピソードを見ると、山中竹春さんは興味を持ったことをとことん追究し、必要だと思えば新しい環境にも飛び込んでいく行動派のようです。
文系から理系へ進み、博士号を取得。さらに医療統計の専門家となり、大学の新しい学部づくりや市政にまで関わっています。
その探究心と行動力は、いい意味で「ヤバい」と感じるほどですよね。
山中竹春が横浜市長選挙に再出馬!再選の可能性は?
山中竹春さんは2026年9月29日、同年10月18日に投開票される横浜市長選挙への立候補を正式に表明しました。
政党には支援を求めず、無所属で出馬する方針です。
山中竹春さんは2025年の市長選挙ですでに2期目の当選を果たしているため、今回の選挙は厳密には「再選」というより、市長への返り咲きを目指す出直し選挙となります。
では、再び横浜市長に選ばれる可能性はあるのでしょうか。
結論からいうと、再び当選する可能性はあるものの、選挙の行方はかなり不透明です。
山中竹春さんにとって追い風になりそうなのは、2025年の横浜市長選挙で約66万票を獲得した実績です。
得票率は52%で、2位の候補に大きな差をつけて再選されました。
市長時代には、中学生までの小児医療費無償化や中学校の全員給食、基礎的な出産費用の無償化などを進めています。
こうした政策を評価する市民もおり、辞職後には市民団体や港湾関係団体から出馬を求める声も上がりました。
一方、最大の逆風となるのは、やはり職員へのパワハラ問題です。
横浜市が設置した第三者委員会は、職員を侮辱する発言や人事権の不当な行使など、山中竹春さんによる7項目のパワーハラスメントを認定しました。
仕事の結果を強く求める姿勢があったとしても、相手を傷つける言動が許されるわけではありません。市長という影響力の大きい立場だからこそ、言葉の重さも厳しく問われます。
山中竹春さん自身も、自分の言動がどのように受け止められるかを想像する姿勢が足りなかったと認め、謝罪しました。
さらに、問題の責任を取る形で市長を辞職しています。
出直し選への立候補会見では、第三者が自身の行動を評価する仕組みを設けることや、職員が安心して働ける環境をつくることにも言及しました。
過去の言動そのものは消せませんが、問題とどう向き合い、今後の行動を本当に変えられるのか。そこも有権者から厳しく見られることになりそうです。
また、2025年の市長選挙では自民党、公明党、立憲民主党など幅広い支援を受けましたが、今回の出直し選挙では各党の地域組織が別の立候補予定者を支援しています。
山中竹春さんは会見で、再出馬を決めた理由について「市民と約束した政策をやり遂げる責任がある」と説明しました。
市長時代の実績を評価する声と、パワハラ問題への厳しい見方。そのどちらが上回るのかが、今回の選挙の大きなポイントになりそうです。
現時点では信頼できる情勢調査も十分に出そろっていないため、当選の可能性を数字で示したり、結果を断定したりすることはできません。
政策の実績だけでなく、辞職に至った問題についてどのような説明を続け、具体的な再発防止策を示せるのか。有権者はそこまで含めて判断することになるでしょう。
まとめ
今回は、山中竹春さんの経歴や性格が分かるエピソード、横浜市長選挙への再出馬についてまとめました。
- 埼玉県秩父市出身で、高校時代はラグビー部に所属
- 早稲田大学で経済学と数学の両方を学んだ
- 医療統計やデータサイエンスの専門家として活躍
- 興味を持ったことをとことん追究する行動派
- 2021年に横浜市長へ初当選し、2025年に再選
- パワハラ問題の責任を取り、2026年9月に辞職
- 同年10月の出直し市長選挙へ無所属で再出馬
山中竹春さんの異色の経歴の裏には、文系から理系へ進み、博士号まで取得するほどの探究心がありました。
興味を持った分野に飛び込み、それを仕事や政策として形にしていく行動力は、まさにいい意味で「素顔がヤバい」といえるほどです。
その一方で、職員への言動をめぐっては、本人が向き合わなければならない大きな課題も残されています。
山中竹春さんは謝罪と反省を示していますが、再び信頼を得られるかどうかは、これからの言葉と行動にかかっているのではないでしょうか。
政策の実績が評価されるのか、それとも辞職に至った問題への厳しい見方が上回るのか。
2026年10月18日に行われる横浜市長選挙の結果に、注目が集まりそうです。